楽しみながらアンチエイジング

加齢による衰えにこそ効果が大きく期待できる

齢を重ねると、トレーニングに対して高いハードルを感じる方は多いと思います。ただイメージとしてそうであるだけでなく、実際に心肺機能は低下し、神経も衰え、筋肉は萎縮して骨も弱くなるのは確かで、老化とはそういうものですから仕方ありません。

仕方ありませんが、多くの方は本来残されている機能を発揮することができず、年齢による衰え以上に能力が低下してしまっています。心肺機能も、神経機能も、運動能も。その理由の一端に、柔軟性を失い緊張した筋肉、関節にあります。

筋肉の緊張は血流を低下させます。本来、筋肉はとても血流が豊富な組織ですが、筋肉が緊張して震えているとそこに走る血管は押しつぶされ、血液の循環が悪くなります。しかし本来、緊張をした状態というのはより多くの血液(酸素)を必要とする状態で、筋肉は働こうとしても血流が不足しているため十分に働きません。また、筋肉とは伸び縮みすることが役割ですが、最初から緊張(つまり縮んだ状態)していれば筋肉として働こうとするならそれ以上に縮むしかなく、縮むには限度もあれば強く縮ませるにはより大きなエネルギーが必要になります。筋肉が緊張している状態でスムーズに動けるはずがないのです。パーキンソン病、という筋肉が『固縮』してしまい振戦(震え)が出てしまったり身体が動かしにくくなったりする病気がありますが、つまりは震えてしまうくらい筋肉が緊張してしまっているのでうまく動けないわけです。

ではどうすればいいか。筋肉の緊張を取ればどうでしょうか。

言うは易しで、簡単にそれが達成できれば誰も苦労はしません。けれども、それが達成できる可能性を秘めたトレーニングがあります。それが、初動負荷トレーニングです。筋肉や関節の緊張を取りリラックスした状態にして血流の改善を図り、全身への酸素供給を向上し、筋肉が伸び縮みしやすく動きやすい身体にして、それを繰り返すことで神経機能の改善も期待できるのが初動負荷トレーニングの特徴になります。

実際、私が(株)ワールドウィングエンタープライズ本社で見せていただいた、初動負荷理論提唱者である小山先生の研究結果や報告例の中には、パーキンソン病を患い仕事ができなくなった歯科医師が初動負荷トレーニングを行い、歩行能力は改善し仕事へ復帰するまでに至った過程が綴られていたものもありました。筋緊張の緩和、酸素血流量の改善、神経機能の向上が得られることは、衰えた身体にこそ最大の効果を発揮し、今まで医学的に十分な治療効果が得られなかった病態にも良い作用が働く可能性が高いと考えています。

初動負荷トレーニングを行うことは、認知機能の向上にも繋がるでしょう。自分の身体の動かし方を悩みながら、考えながら模索し実践するのは強く脳を刺激します。上手にトレーニングをするのは難しいですが、最初は誰でもうまくできなくて当然ですし、やっていくうちに少しずつ身体が柔らかくなり、動かせるようになっていくもの。実際に90歳でも初動負荷トレーニングを続けられている方は大勢います。

痛みがなく、心肺への負担も少なく、考えながら楽しくやれて、これだけの良い効果が期待できる初動負荷トレーニングを行い、アンチエイジングし自分の持てる能力をもう一度発揮してみませんか。ワールドウィング富士宮は、片桐整形外科とコラボレーションし高齢者の機能再獲得に尽力しています。まずは一度、体験にいらしてください。

ワールドウィング富士宮は令和5年1月開業予定です。片桐整形外科へ受診中の方は、まず医師か理学療法士にお尋ねください。

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