トレーニングというと、強い負荷を掛けて苦しさを乗り越えた先にゴールがある、そんなイメージを持っていませんか? それも必ずしも間違いとは思いませんが、そのせいで始めたいと思えない、続かない、効果的なトレーニングにならない、では意味がありません。誰もが苦しさを乗り越えてまでトレーニングをしたいとは思っていないのです。
初動負荷トレーニングは、ステレオタイプなトレーニングとは一線を画しています。強い負荷はかえって筋肉や関節を硬くし、ポテンシャルを発揮できない肉体を作ってしまう。そうではなく、関節の可動域を拡大し、筋肉の緊張をほぐし、「気持ちよくて楽しい」動きこそが代謝を亢進し身体能力の活性化を促す、との概念が根幹にあるんです。辛いトレーニング、それは乗り越えたときに達成感はあるかもしれませんが、逆に故障してしまうリスクを抱え、心も折れやすい。気持ちよくて楽しいからこそ長続きし、継続することで更に効果が高まる。初動負荷トレーニングはそれそのものが素晴らしいですが、辛くない、苦しくない、気持ち良い、楽しい、続けられるトレーニングである点が、年齢性別職業問わず熱烈なファンが多い理由でしょう。やっている最中は気持ちよくて楽しく、やった後は筋肉の凝りや関節の固さから解放され、神経機能の改善、血流改善が得られ、運動機能が向上する。従来「トレーニング」から受ける印象はすべからく捨て去るべきです。
『反射の起こるポジションへの身体変化及び、それに伴う重心位置変化等を利用し、主動筋の「弛緩ー伸長ー短縮」の一連動作を促進させると共に、その拮抗筋ならびに拮抗的に作用する筋の共縮を防ぎながら行う運動』
初動負荷理論における運動は上記のように定義されており、それを実践するのが初動負荷トレーニングです。難しい言葉で書かれていますが、まずは理屈よりも実践してみて、その効果を実感してみましょう。やった直後に効果の実感できる気持ちよくて楽しいトレーニング。それが初動負荷トレーニングです。